「・・・森本さんて、どんな子?」

多分に意地の悪い、生意気な、年齢不相応に斜にかまえた、そのくせ世の中の現実をわかっちゃいない、無礼な、他人の髪の毛を平気でざくざく切る、溶けるような肌のいやらしい女。

「・・・・・・問題のない子です。読書の好きな」

だが、河村は答えた。

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